平成22年8月より、大石クリニックに消化器科が開設されました。消化器外来とは、簡単にいえば、お腹に関する症状や病気を診察したり治したりする外来です。主に食道から大腸までの消化管と肝臓、膵臓、胆管などの病気を扱っています。
「ムカムカする」「吐き気がする」「胃が痛い、気持ち悪い」「血を吐いた」「お腹がゴロゴロいっている」「便秘や下痢がひどい」「下血する」などの症状がある患者様はこの科にお越し下さい。お話を伺い診察し、薬を処方したり、必要があればしかるべき検査を行ないます。
具体的には、
1.胃カメラ検査(口からも鼻からも出来ます)
胸焼け、胃が重い、胃痛がひどい、胃部不快感、食欲減退などが見られる時に行ないます。特に鼻からの胃カメラ(経鼻内視鏡検査といいます)をお勧めします。観察、診断のみならず、ヘリコバクターピロリ菌のチェック、組織生検まで可能です。当院では鼻から入れる胃カメラ検査を中心に行い、精密検査や、ポリープ切除などの治療が必要な時にのみ、口からの胃カメラを行う事にしています。経鼻内視鏡検査は胃カメラが初めての方、胃の病気が気になるが口からの胃カメラはつらくてやりたくない方などに特にお奨めします。
2.腹部エコー(超音波)検査
上腹部が痛い、胆石や膵炎が疑われる、肝障害が見られるような時に行ないます。エコーは第二の聴診器と言われています。まったく人畜無害で、痛くもかゆくもありません。観察だけでなく、処置や治療が必要な時のガイドや指標にもなります。何度でも施行可能ですので、病気の経過を観察するにも最適です。
3.大腸ファイバー検査
便の出が悪くなったとか、便が細くなった、よく出血するなどの症状が見られる時に行ないます。胃カメラと同じようなメリットがあります。
当院では、キャップと炭酸ガスを用いて、少量送気軸保持法により、短時間で患者さんの苦痛を最小限にした最新の大腸内視鏡をしております。どの患者様も日帰りで検査を行います。
又、NBIや色素を用いて診断の向上に努め、小さなポリープに関しては検査同日にポリープ切除が可能です。
(大腸カメラ担当の矢野医師が2014年2月10日〜14日東京FM「朝の健康スィッチAM5:55〜に出演しました。)
4.CT検査、MRI検査
画像検査の中心的役割を担っています。どちらもお腹の臓器をきれいに映しだし、病気の診断に有効です。どちらも苦痛のない楽な検査ですが、CTは被爆の問題が少しありますし、MRIは体内に金属物があると出来ないという欠点があります。
当院では、CTやMRI検査を専門病院に委託しています。そちらへ出かけるという手間はかかりますが、迅速に対応してくれますので、気軽に検査を受けて下さい。
こうして、症状に合わせてこれらの検査を行い病気を診断します。薬で治る場合は内服薬を処方し、当院で様子を見ていきます。手術が必要な場合は外科病院を紹介し、御希望があれば手術などの治療の後、当院で経過観察や術後の治療を行います。
現在の病気治療では、予防と早期発見が大事です。病気にならないようにする事(禁煙、ダイエットなど)、なっても早い内に見つけ(色々な癌検診)、簡単な治療で治すという時代です。たとえ症状がなくても、家族や身内に胃癌、大腸癌がいるという方は1年ないし2年に一回、消化器科を受診して検査を受けて下さい。症状が出てからでは遅い場合もあります。
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