
糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、のう胞腎など種々の原因により慢性腎疾患(CKD)となり腎機能が低下してくると医療費がかさみます。採血など種々の検査、腎性貧血の注射、尿毒素吸着薬、リン吸着薬、種々の降圧薬、血液をサラサラにする薬、コレステロールを下げる薬、胃薬、経口血糖降下薬、インスリンなどが加わり、自己負担だけでも毎月3万円以上になることがあります。しかし、実はこの自己負担をゼロにする方法があります。血清クレアチニン5r/dL以上という条件はつきますが、この値になった場合は身体障害者3級の申請をすることができます。年収800万円以上でなければこの制度で医療費をゼロにできるのです。市役所の障害福祉課から申請用紙をもらい、当方で記入後に提出していただきます。2か月後ぐらいで受理され医療費が免除されるのです。大石内科クリニックでは血清クレアチニン5r/dL以上になった途端にこの制度を利用していただきます。何の不利もありませんし、採血や再診料、入院費、手術代まで全て無料になります。ただこの申請をするためには腎臓専門医の中でも身体障害者申請用紙を記入できる指定医である必要があります。この制度を知らない腎臓専門医も少なくなく、知っていても面倒だとか、すぐに透析に至るのではと考えて利用を勧めてくれない専門医もいるのです。特に糖尿病専門のクリニックに通院中の腎不全の患者様にはチャンスはありませんのでこの時期に至る前後で腎臓専門医にもかかることをお勧めします。 |